男性の薄毛の一つで代表的な症状のAGA(男性型脱毛症)で悩む方は
早い人で10代から悩まれる方もいますし、そのような方は少なくありません。
実際に薄毛の進行は十人十色で個人差があり全く異なります。
数か月、数週間で沢山の抜け毛がある方もいれば、地肌が見えるようになるまでに
数年単位でゆっくり進行される方もいらっしゃします。
今回は薄毛の進行が早い方の特徴のご紹介をさせて頂きます。
更に薄毛の進行速度に影響する原因も解説していきたいと思います。
AGA(男性型脱毛症)とは?

AGA(男性型脱毛症)とは日本人男性の代表といえる薄毛症状の一つで
3人に一人の割合で思春期以降に発症すると言われています。
通常の薄毛とAGAには明確な違いがあり、AGAはヘアサイクル(毛周期)が異常をになり
ヘアサイクルが通常と違って短くなってしまう症状です。
これにはヘアサイクルに影響を与え乱してしまう原因となるのが男性ホルモンの
「DHT(ジヒドロテストステロン)」です。
この「DHT(ジヒドロテストステロン)は初めから体内に存在するわけではなく
男性の生殖器や副腎皮質から思春期以降に分泌量が増加する「テストステロン」という男性ホルモンが男性のヒゲ周辺、脇周辺、前頭部周辺などに存在する還元酵素の一種である「5αリダクターゼ」によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。
5αリダクターゼ自体がAGAの直接的な原因ではありませんが5αリダクターゼが活性するほどAGAが発症するリスクが高まるということです。
5αリダクターゼにより変換されたDHT(ジヒドロテストステロン)は
毛根周辺などのアンドロゲンレセプターと結合して成長期を短縮させる指令を出す脱毛因子の「TGF-β」を増加させます。
脱毛因子の「TGF-β」が増加して成長期が短縮することで、毛髪の生成・成長が止まって脱毛を促すヘアサイクルになってしまうというのがAGA発症のメカニズムです。
AGAの見分け方と抜け方の特徴・初期症状

AGAの毛髪の抜け方はAGA以外の脱毛症とは明らかに異なるので、AGA発症しているのか
ある程度は見分けられます。
AGAは年齢に関係なく男性なら誰でも発症する可能性があり生え際や頭頂部のどちらか一方、または両方が薄くなってしまう脱毛症です。
AGAによる毛髪の抜け方の特徴とAGAの初期症状について説明するので、AGAの見分け方の参考にしてください。
抜け毛がいつもより多い

AGAを発症しているとヘアサイクルの「成長期」が短縮され、いつもの2倍以上の髪が抜け落ちることで「抜け毛がいつもよりも多い」と感じるようになります。
季節の変わり目などにも一時的に抜け毛が増える傾向がありますが、季節に関係なく継続的に抜け毛が多い場合はAGAの初期症状かもしれません。
髪にハリやコシがなくなっっている
正常なヘアサイクルを保てず、髪が伸びる「成長期」が短くなり、毛髪が十分に成長できず新しく生えてきた毛髪が太く成長する前に抜け落ちてしまいます。
正常な毛髪に比べて1本1本が細く弱々しくなり、「髪にハリやコシがなくなった」と感じるようになります。
頭皮がかゆみがある
AGAを発症させる原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)がアンドロゲンレセプターと結合すると皮脂線を刺激して皮脂の分泌を増やします。
のため、皮脂の分泌が活発な部分には湿疹ができやすくなり「頭皮がかゆくなる」ことがあります。
AGAは進行性の脱毛症なので初期段階で進行を防ぐとことが最も大切です。
上記で気になった方は早めの対策をされることをおすすめします。
自分ではわからない方は専門家に今の状態を見てもらうのも一つの手段になります。
薄毛になりやすい男性の特徴

AGAについてメカニズムや抜け方の特徴、初期症状をお話してきましたが
AGAになりやすい方は色々な傾向があります。
薄毛への不安などがあればご自身で該当するのか確認していく下さい。
AGAリスクの高い男性の特徴「母方の祖父が薄毛」or「親戚に薄毛がいる」
AGAはDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンが原因となって起きます。
このDHTを毛根周辺のアンドロゲンレセプターが受け取りやすいかは遺伝によって変わります。
特に母方の祖父が薄毛の場合は遺伝の可能性が強くなります。
男性ホルモンの感受性を司る遺伝子は母方系に由来する事が多いとされています。
なのでAGAリスクが高い男性の特徴の一つになります。
AGAリスクの高い男性の特徴「喫煙」「暴飲」
タバコに含まれているニコチンは血管を収縮させて体全体の血流悪化を招いてしまします。
なので、毛髪に影響する頭皮の血流悪化も招いてしまいます。
だからこそ薄毛になりやすくなります。
アルコールは暴飲してしまうと髪の毛に必要な栄養素をアルコール分解に使われるので
髪の毛の栄養が少なくなってしまうので薄毛になりやすくなります。
AGAリスクの高い男性の特徴「睡眠時間と質の低下」
睡眠は人が成長するうえで必要な事です。特に髪の毛の成長に最も必要な成長ホルモンが
分泌される部分になっています。
短い睡眠時間、睡眠時間帯、睡眠の質などによって髪が成長できにくくなります。
眠ってる間に何度も目覚めてしまったり、起きた時にすっきりした気持ちになれなかったりされていませんか?
睡眠不足でホルモンバランスが乱れ細胞分裂が正常に行われなくなります。
健康な髪が育たなくなり、抜け毛増加につながります。
AGAリスクの高い男性の特徴「間違ったヘアケア」
ヘアケア習慣が間違ったまま行われるとAGAの進行を早めてしまう原因になります。
シャンプーを何回も行ったり、自分に合わないシャンプー(洗浄力が強いもの)を使用を行ったりなどその他の間違ったヘアケアは頭皮環境の悪化になります。
洗い過ぎると頭皮の乾燥が強くなり、皮脂が多く出てしまう事で抜け毛の原因にも繋がります。
またシャンプーの洗い残しやその日一日汚れを落とさないまま睡眠につくのも間違いです。
睡眠につく2時間前にシャンプーをするのが適切です。
AGAリスクの高い男性の特徴「偏った食事など食生活の乱れ」
外食、インスタント食品を中心にした偏った食生活になると髪に必要な栄養が不足しまいがちになり
髪の成長を促す栄養が髪にまで届きにくくなります。そうすると髪が細くなったり、抜け毛が増えたりと
薄毛進行の原因の一つになります。
ご自身の食生活のバランスやリズムにも注目して、見直すことで薄毛対策の一つにもなります。
AGAリスクの高い男性の特徴「ストレスが多い」
ストレスには血管を収縮させて体全体の血流を悪くしてしまう傾向があります。ストレスには様々な病気になるリスクがあり
髪の毛にも栄養が届ききれず頭皮環境悪化や頭皮のターンオーバーの乱れにも生じます。
自律神経も乱れてしまい質の良い睡眠がとれなくなり、成長ホルモンの分泌にも影響がでてしまいます。
ストレスは完全になくすという事はできません。現代社会では特に難しいです。
それで適度なリフレッシュを日常的に入れる事が必要になります。
自分なりのリフレッシュ方法を探されるのも一つです。
まとめ
今回はAGAについて、見分け方となりやすい方の特徴について解説致しました。
AGAの進行速度は人それぞれ速度が違うために自分自身の見直しが必要になります。
・こういった初期症状が出ていたら、早めに対策をしないといけない。
・自分はAGAになりやすい特徴が2つもあるから、薄毛になる前に対策をしなければ。
など、今回の記事で薄毛に不安のある方でこのような意見を持たれた方は
早めの対策を立てて頂ければと思います。
また薄毛で不安がこの初期症状や特徴がない方はその他の脱毛症がある場合もあるので
安心されないでください。
自分では状態が分からない方は専門家による診断を一つの選択肢として入れる事も必要だと思います。
日常生活では自分の髪の毛・頭皮に気を配って、適切なケアをすることにより、薄毛進行を止める対策の一つになります。
なので今回の記事を参考にしていただけたらと思います。