「喫煙者は薄毛を進行させる」「タバコは薄毛と関係する」などネットや薄毛本などにも解説され実際に薄毛との関係性はあり、喫煙は薄毛の原因の一つになります。
有害物質も多く含まれているので身体に悪影響を与えてしまった結果、薄毛進行を促してしまいます。
紙タバコでは喫煙すると薄くなってしまう結果であるならば、現在流行りの有害物質が少ないと称される電子タバコ、加熱式たばこでは薄毛進行を促してしまうことがあるのか?
電子タバコ、加熱式タバコであれば薄毛進行を促さないのか?を徹底解説していきたいと思います。
紙タバコから電子タバコや加熱式タバコに変えた方で薄毛の心配されている方は是非参考にされて下さい。
目次
喫煙は体に悪影響を与える(百害あって一利なし)

紙タバコに含まれる成分で身体に悪影響を及ぼすものは以下の3種類です。
他にも発がん性物質などもありますが一般的に知られているタバコの成分で
どのように体に悪影響を与えるのかお話していきます。
身体に悪影響を与えるタバコの成分①ニコチン
タバコの成分のニコチンは血管を収縮させる作用があります。血管が収縮される作用により血流の流れを悪くさせてしまい毛細血管までの血液循環が悪くなり酸素や栄養の供給が悪くなってしまいます。
頭皮は生命維持との関りが低いため酸素や栄養素を供給する順番が最後になってしまう為に髪の毛を作る細胞に血液が届きにくく毛母細胞の活性化が低くなってしまいます。
ニコチンは麻薬と同等の依存性があります。また喫煙することで体内に入ったニコチンを分解・代謝することで生成されるニトロソアミンには発がん性物質として有名です。
身体に悪影響を与えるタバコの成分②一酸化炭素
2つ目のタバコの成分は一酸化炭素です。血液中の酸素を運んでいる赤血球の働きを低下させ、体を酸欠状態にします。
赤血球中のヘモグロビンと高い親和性を持っている一酸化炭素は、酸素より先に赤血球に結合してしまうために体内に酸素が回らなくなります。
ヘモグロビンと結合した一酸化炭素が減少するまでには3~4時間程かかります。
ほとんどの喫煙者は慢性的に酸欠状態となっていることが多く、脳や筋肉・臓器などの各細胞に酸素が届かず機能が低下してしまいます。
そして、酸素を運ぶために赤血球が増加する事による動脈硬化などのリスクが増えます。
身体に悪影響を与えるタバコの成③タール
3つ目のタバコの成分はタールです。タバコの煙からガス状になっている成分や一酸化炭素を取り除いた残りの成分を意味します。
喫煙者の歯や部屋の壁などを黄色くする成分(ヤニ)です。
口腔喫煙であれば口腔内や咽頭・食道などに付着する事で細胞をガン化します。
肺喫煙をすると喫煙者の肺に付着して肺の機能を低下させ気管支炎などの原因にもなります。
正常な肺と比べると1回の呼吸で取り込む酸素量が減少してしまい、体が常に酸素不足となってしまいます。
これが喫煙する上で悪影響を与えるタバコの成分の主な3つになります。
電子タバコ、加熱式タバコと紙タバコの違いは?

①電子タバコはニコチンが含まれるものもある(日本では販売が規制されている)
②電子タバコはタールが含まれないがアセテートやグリセリンなどの添加物が含まれている
③加熱式タバコはタバコの有害物質9割カット
④加熱式タバコはタールがほとんど含まれない(わずかには含まれます)
⑤加熱式タバコは副流煙に有害物質がほとんど含まれない
上記により紙タバコよりも加熱式タバコ、電子タバコが人体、薄毛への影響は少ないことが分かりますが加熱式タバコにはニコチンやタールも含まれております。
ただ、上記に関してはアイコス、グロー、プルームテックなどの加熱式タバコ会社が発表している情報になり健康被害が起こるのかという検証は分かっておりません。
電子タバコによる肺疾患も増加しているため、電子タバコが安全であるという状況でもありません。
加熱式タバコは薄毛進行のリスクはあるのか?
2019年に日本禁煙学会から発表された「加熱式タバコ:4つの真実」によると、
加熱式タバコと紙タバコではニコチンやタール量や周囲の人への影響に差が無いといった問題点が出ているのが現状です。
その結果、加熱式タバコでは薄毛進行のリスクはあると言えます。
加熱式タバコには薄毛の原因となりえる成分のニコチン・タールが少なからずも入っているので加熱式タバコだからといって薄毛の原因が無くなることはありません。
また加熱式タバコや電子タバコも10年以上の臨床結果がない為、長期間継続して喫煙した場合は健康被害が起こる可能性もあるということが分かります。
電子タバコ・加熱式タバコに変えるよりは禁煙を目指す
上記でも解説させて頂いた通り、紙きタバコより電子タバコ・加熱式タバコは薄毛や抜け毛の原因が少なくなるとは言えますが薄毛の原因であることは間違いありません。
将来ハゲになるのだけは嫌! ハゲの進行が止まらないなどの悩みを抱えている喫煙者の方は加熱式タバコや電子タバコに変えるということはおススメ致しません。
本気でハゲを克服したい方は完全禁煙を目指されて下さい。
喫煙を筆頭に生活習慣の乱れを改善できないとAGA治療薬の効果は低いことが分かっていますので、喫煙者の方は段階を踏んで禁煙していくことが薄毛改善の近道になります。
薄毛改善のための禁煙方法

禁煙で薄毛進行を促してしまう原因があります。それが「ストレス」になります。
ストレスは自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れを引き起こし、血流悪化などに繋がってしまいます。
禁煙するとストレスがたまる方も多いと思いますので少しでもストレスの影響を抑えるように禁煙していきましょう。
禁煙方法①
タバコを吸いたいと思った時にはタバコの代わりにガムなどを口に入れたり、冷たい水を飲んだりと少しリフレッシュできるものを取り入れるとストレス緩和になりやすいです。
タバコの禁断症状としてはイライラや頭痛・眠気、体のだるさやタバコへの欲求がありますがこれらのピークは3日間ほどとなり約2週間ほどで減っていきますので、購入出来る禁煙補助薬等を上手く使ってみるのもおすすめです。
禁煙方法②
喫煙をやめられないという方は1日の本数を少しずつ減らしていくことを試してみましょう。
1日20本吸っていたら明日は19本と少しずつ減らしていく努力をされて下さい。
またタバコを吸うことで大量に消費されるビタミンを補うためビタミンCの豊富な柑橘類などを積極的に摂取することをオススメ致します。
さらにタンパク質やミネラルなどを髪の毛に必要な栄養バランスの整った食生活に改善していくようにしてください。
まとめ
喫煙する事による体への影響や、電子タバコ・加熱式タバコの薄毛リスク、禁煙方法などについて解説させて頂きました。
紙タバコや電子タバコ・加熱式タバコは、ニコチンやタール・一酸化炭素だけでなく
他の有害物質でも薄毛進行の可能性があります。薄毛進行や将来ハゲになりたくない方は出来るだけ減煙または禁煙していただく事で薄毛対策の一つになります。
また喫煙は活性酸素やジヒドロテストステロンの量を増やしてしまい、AGA(男性型脱毛症)やFPHL(女性型脱毛症)を進行させてしまうこともあるため既にハゲが気になる・薄毛が進行している人は早めに対策を講じることが必要です。
喫煙以外にも薄毛進行は原因があるので禁煙すれば薄毛改善につながるわけではありません。
薄毛対策のひとつです。
将来ハゲになる不安や既にハゲで悩んでいる方は、その他にも原因がありますので
薄毛治療の専門家に早めの相談をされて下さい。