シャンプーをしている時に、排水溝に溜まる抜け毛や枕についた抜け毛など量が多いと
不安になることはありませんか?
【まさか自分の髪の毛がこんなにぬけるなんて・・・」
私自身も、髪の毛が多く抜ける時があってドライヤ―や髪のセット時にふと見ると驚くことがあります。
しかしもっとも大事なことは抜けた本数ではなく、どんな髪の毛が抜けたかなんですね。
生えている髪の毛より【細い毛か?長い毛?短い毛?】また急に抜け毛が増えたのかなど重要な要素は様々です。
今回は、抜け毛で不安に感じられている方や、知っておきたい方など是非ご覧になって見てください。
目次
1│1日に抜ける本数は平均で100本くらい

1日に抜ける髪の量は個人差があって1人1人違います。
実は人によって、髪の毛の量が違い毛量の多い人ほど抜ける量も多くなります。
日本人は髪の毛の量は平均で10万程度をされていて、髪の毛の太さが0.07~0.08mmが平均です。
この数字が男女に関係なく、人によっては7万本程度の方もいますし、13万本生えている人もいるわけです。
さらに、髪の毛の1日に抜ける本数を簡単に計算する方法があるのでご紹介します。
髪の毛の本数(7~15万本)÷365日÷ヘアサイクル(2~6年)=32本~205本
どうでしょうか? 髪の毛の抜け毛の本数を知ると少しは安心できませんか?
この範囲での抜け毛は日常的に起きるので問題ありませんが、ではどんな抜け毛に注意が必要なのでしょうか?
2│危険な抜け毛の特徴は?

平均の抜け毛の数が分かって少しは安心しました。それとも案外心配になりましたか?
どちらにせよ、1日あたりの抜け毛の量が平均に比べて、少ないか多いかで安心するのは間違っています。
実際は、普段の抜け毛の量の変化がないかどうかがとても大切なのです。
<チェック項目>
ここ2~3か月で急に抜け毛が増えた
生えている髪の毛より短い抜け毛が多い
生えている髪の毛より細い抜け毛が多い
抜け毛の毛根がいびつな形をしている
このチェック項目に当てはまる人は要中ですので早期の対策が必要になるかもです。
2~3月前から急に抜け毛が増えた原因3選
人は数ヵ月の間に急に髪が抜けるような時は、なにかしらの原因があります。
ここでは考えられる原因を3つをご紹介します。
秋の季節に抜け毛が増えた

実は夏に時期に強烈な日差しを浴びすぎていませんでしたか?
急性でもない限り、髪の毛は抜けるできごとがあって数ヵ月後に抜けるようになっています。
そのために、夏の強い紫外線を沢山浴び、蓄積されて頭皮ダメージのせいで、秋に抜け毛という形で現れるのです。
この抜け毛は、一過性であることが多くその後頭皮を保湿するなどしていけば自然に納まる抜け毛となります。
生活習慣の乱れ

年末の忘年会や新年会など、急な外食に加え過剰なアルコール摂取など
食事のバランスが崩れて抜け毛も増加します。
食生活のバランスが崩れることで、毛穴に皮脂が溜まり、それが角栓となって頭皮が呼吸困難な状態になるわけです。
結果的に抜け毛が増える悪循環に陥ってしまいます。
ストレス・睡眠不足

ストレス過多や不眠による睡眠不足でも抜け毛量が増加する場合があります。
ストレスも睡眠不足も、血管を収縮させて血流を悪化させます。
結果的に、頭皮への栄養を運ぶ毛細血管が詰まり髪毛まで栄養が届かないようになるのです。
他にも睡眠不足は成長ホルモン分泌の妨げになるので成長ホルン不足の状態にもなりえます。
急な抜け毛があった場合は、数ヵ月前や直前の生活などに変化がなかったかなど注意深く
分析をしてみてください。原因がある程度特定できれば改善することで抜け毛などを食い止めることができるかもしれません。
しかし全く思いあたる節がない場合は、何ならかの脱毛症も疑われるので要注意です。
生えている髪の毛より短い、細い抜け毛が多い

シャンプー後に手についた抜け毛に、既存の髪の毛より短い・細いなぁ~と感じたら要注意です。
つまりは、髪が十分に成長できない状態で抜けている可能性があるわけです。
この状態は、AGAの方によくある兆候となります。
「なぜ髪が成長する前に抜けるのか」これは、悪い男性ホルモンであるジヒドロテストステロン、DHTが関係しています。ジヒドロテストステロンは成長中の毛根を攻撃するため髪の毛が十分に成長する前に止めてしまいます。
結果的に、通常2~6年かけて成長する髪の毛も数ヵ月~1年単位で抜けてしまいます。
特に前頭部や頭頂部などが以前より薄くなったと感じ時はかなり要注意が必要ですので早期に専門家に相談されることをおすすめしています。
抜け毛の毛根がいびつな形をしている

代謝異常
女性に多いのが特徴の一つで、代謝異常などによって生じます。抜け毛の毛根がいびつな形をしている以外に、次のような症状がある場合は気をつけてください。
新陳代謝が異常に高くなり、多汗、暑がり、食欲亢進、体重減少
むくみ、皮膚の乾燥、寒がり、食欲減退、無気力、体重増加
過眠の傾向、抑うつ、月経異常、声の低音化、便秘
これらは、甲状腺の異常によって起きる症状です。代謝系の病気は抜け毛と密接に関係しているのです。
円形脱毛症の前兆
円形脱毛症の髪の毛は、通常のヘアサイクルで自然に抜けるわけでなく、自己免疫疾患などで、体の中の抗体が誤って毛根を攻撃してしまうために起きる脱毛症です。
円形脱毛症が起きる原因は現在でも解明されていないため、対症療法しかないのが現状です。
急な抜け毛が増えなければ安心
いかがでしたでしょうか。
抜け毛の量も個人差があり、一人一人の個性です。そのため、「他の人より抜け毛が多いかも」など悩む必要はありません。
また、一時的に抜け毛が増えたなと感じるときも、長期的に増えていかない限り大丈夫と言えます。そのため、シャンプーをして抜け毛が増えた!と思っても、様子を見ながら判断するのが良いです。
ただし、普段の抜け毛の量から急激に抜け毛が増えたり、抜け毛の長さが短い毛や、毛にごみがたくさんついていたりすると、危険サインの可能性があります。
逆に言えば、抜け毛の量が安定していて、抜けるのも全て長い毛、毛の根っこは綺麗であれば、抜け毛の量が多少、平均よりも多くても、髪の毛が多いだけで髪は正常な可能性が高いです。
抜け毛が気になるときには、その抜けた本数自体ではなく、抜けた量の変化と、抜けた髪の質感に注意して、脱毛症かどうかを見極めていきましょう。