抜け毛や薄毛でお悩みの方の対策として「育毛剤」「発毛剤」の2つを耳にすると思います。

育毛剤と発毛剤は同じもののように思えるかもしれませんが、全くの別物です。
それぞれに含まれる成分やその作用の他にも、薬機法上の区分や入手方法などの違いでも
区別されているんですね。

育毛剤と発毛剤は効果が違うので間違って使うと思うような効果がでないことになってしまいます。

そこで、この記事では育毛剤と発毛剤の違いを詳しく解説していきます。
育毛剤と発毛剤それぞれ、どんな効果が期待できるのか?

またどういった目的で使用した方が良いのかをを解説していきます。

育毛や発毛に興味がある方はぜひご覧ください。

1.育毛剤とは?発毛剤との違いについて

育毛剤や発毛剤の違いを知ることは、間違った使いかたによって思うような効果がでなかったり
思いもよらない頭皮トラブルや副作用が起きる可能性を抑えるためにも必要です。

育毛剤と発毛剤の違いについては「使用目的」「配合成分」「薬機法での区分」の3つのポイントで
説明をします。

1.1育毛剤と発毛剤の違い

育毛剤と発毛剤の違いを理解するにはまず薬機法で区分する必要があります。
1つ目は「医薬部外品」これは育毛剤に当てはまり、2つ目は「医薬品」これは発毛剤に当てはまります。
「医薬部外品」である育毛剤は、既存の髪の成長を促し主に「予防と改善」が目的となります。
一方「医薬品」の発毛剤は新たな髪を生やすなど薄毛の治療が主な目的となります。

市販されている育毛剤と発毛剤では多くの場合、使用目的や配合成分が違うの注意が必要です。


説明すると、育毛剤は既存の髪の毛が育つ環境を整えるものです。一方発毛剤は、新たな髪の生成を
促すもので、育毛剤は抜け毛の起きにくい環境を整える物、発毛剤は抜け毛無くなった髪の毛を増やす
ことを目的とした場合に適しています。

育毛剤と発毛剤を使用する場合はしっかりと目的に合わせ使いわける必要があるでしょう。

1.2育毛剤とは

育毛剤は、脱毛を防止や育毛の有効が認められた「有効成分」が一定量配合されています。
脱毛の予防や髪の成長促進に加え、髪の毛を健康に保つための頭皮環境にする頭皮を清浄にする
成分や保湿成分などが含まれていることが多いです。

他にも、毛髪、頭皮を健やかに保つ成分や、毛生促進となる成分が含まれる場合もあります。

育毛剤と呼ばれるためには「医薬部外品」の認可を受ける必要があり、中には薬用育毛剤と
呼ばれるものもありますが、医薬部外品であることは変わりません。

1.3発毛剤とは

発毛をするには、毛髪を作り出す「毛包」へ血液をかいして栄養を運ぶことが効果的を考えられます。
そのため、多くの発毛剤には頭皮の血行を促す成分が含まれています。

その中でも代表的な成分が「ミノキシジル」です。ミノキシジルは、高血圧の治療で血管拡張剤として
利用されていたのものを、副作用により毛が濃ゆくなったという事例に基づき、研究が進み
現在は、血管拡張に伴う発毛作用があると認められています。

2育毛剤と発毛剤のタイプについて

育毛剤と発毛剤のタインは大きく分けて以下の3つに分かれています。

●内服用発毛剤

●塗布用発毛剤

●塗布用育毛剤

発毛剤は内服するタイプと頭に塗るタイプがあり、育毛剤は頭皮へ直接塗るタイプがあります。
内服する発毛剤は、体内の血管を通り、毛包や頭皮へアプローチするのが特徴です。
一方頭に塗布する育毛剤は、含有成分が頭皮を通じて髪に作用します。

2.1髪の成長にアプローチする塗布用発毛剤

血管を拡張し、毛包に栄養と血液を行き届かせるミノキシジルですが、細胞の活動に必要な
一部の成長因子(グロースファクター)に直接アプローチする作用があるとされています。

2002年に日薬理誌に掲載された「ミノキシジルの発毛に作用について」という研究では
「血流を介さない毛組織に直接作用が存在することは確かで、むしろこれがより重要と考えられる
」とされていて、このような成分を頭皮に塗布することで、髪の毛の生成や成長が期待できるとされています。

2.2ホルモンに影響を与える内服用発毛剤

飲むタイプの発毛剤には「デュタステリド」や「フィナステリド」という成分が含まれています。
この成分は男性ホルモンに影響を与え、酵素を制御して脱毛を抑制する成分となります。

内服用発毛剤は、市販では購入できず、医師の診断を受けたうえで処方箋をもらうことで入手することができます。
ケースによっては、塗布用の育毛剤を勧められることもあるようです。
「デュタステリド」や「フィナステリド」ともに女性の使用は推薦されません。

3.育毛剤と発毛剤の併用は要注意

医薬品には、用法容量が明確に定められていて、この通りにしないと効果が減少したり、頭皮トラブルの
原因になったりします。

育毛剤、発毛剤の両方とももともと単独で使用することを想定して開発されているため、併用して
効果を高めることを考える方もおられるかもしれませんが、思わる頭皮トラブルや副作用が発生する
恐れがあるため控える方が無難といえるでしょう。

育毛剤と発毛剤の副作用

作用が異なる育毛剤と発毛剤とでは、予想される副作用も違ってきます。
医薬品である、発毛剤は頭皮トラブルに加え頭痛や、めまい、動機などがおこることがあります。
一方育毛剤の方は、頭皮の痒みやかぶれ、ふけなどといった頭皮トラブルが考えれれます。

4.育毛剤の正しい使い方を知ろう

育毛剤は医薬品と違い、髪の成長に対し働きかけるものです。頭皮環境を整えることは
抜け毛予防などに繋がり、乱れたヘアサイクルの改善が今まで早期に抜けてしまった
髪の毛を正常に戻すことで、あなたの髪の悩みは改善されるはずです。
また、既存の髪の大切にするために育毛剤を使用しても良いと思います。

5.最後に

発毛剤や育毛剤を使用する場合は、両方の違いを良く理解したうえでアナタの悩み解消に
適したものを使うようにしましょう。しかしここで言えるのはどんな発毛剤も育毛剤も
土台となる頭皮環境を整えることが重要だと言うことです。

育毛剤は頭皮環境を整えることに適していますが、やはり効果を出すためには頭皮環境を
しっかりと整える必要があります。

頭皮環境を整えると言ってもご自分ではよく分からない場合もあると思いますので
そんな時は、専門家に1度相談され頭皮環境を整えることをおすすめします。