女性の薄毛・やめるべき習慣は?
最終更新日:2025.04.08
年齢に関係なく、髪のボリュームが少なく感じるようになってきた、分け目が目立つようになったなど、女性の薄毛に悩む声は少なくありません。実は、日常生活の中で何気なく続けている習慣が、髪や頭皮の状態に負担をかけていることがあります。今回は、柔道整復師として身体のケアに長年携わってきた視点から、薄毛を進めやすくしてしまう習慣と、その対策についてお話しします。
1. 無意識に髪へ負担をかけるヘアスタイル
ポニーテールやお団子など、髪を強く引っ張るスタイルを長時間続けていると、頭皮に緊張が加わりやすくなります。特に分け目の部分やこめかみ周辺は、繊細な部分のため、負担が蓄積しやすいです。柔道整復師の立場から見ても、首や肩まわりに過度な緊張が続くと、頭部への血流にも影響が出やすくなります。
もし毎日同じ位置で髪を結んでいる場合は、結ぶ位置をずらしたり、ゆるく結ぶスタイルを取り入れてみてください。また、ヘアアイロンやドライヤーの熱が強すぎると、髪のたんぱく質にダメージが加わりやすくなるため、なるべく低温で使用することもおすすめです。
2. 食事バランスの乱れと過度なダイエット
「髪も身体の一部」と考えると、食事からの栄養が髪に与える影響の大きさがイメージしやすいかと思います。特に、たんぱく質・鉄分・亜鉛といった栄養素は、髪の材料として欠かせないものです。ダイエット目的でこれらを極端に控える食生活が続くと、髪に必要な栄養が行き届かなくなってしまいます。
また、糖質中心でビタミンやミネラルが不足している場合も、髪や頭皮の新陳代謝に影響が出やすくなります。急激に体重を落とすような食事制限ではなく、髪に良い栄養素をしっかり摂りながら、無理のない食事バランスを心がけることがポイントです。
3. 睡眠の質が低下している生活リズム
髪の成長は、睡眠中に分泌されるホルモンの働きと深く関係しています。特に、夜10時から深夜2時ごろまでは、髪や皮膚の修復が進みやすい時間帯とされており、この時間にしっかり眠っていることが理想とされます。
寝る直前までスマートフォンを見ていたり、入眠時間が日によってバラバラだったりすると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。整骨や鍼灸の現場でも、自律神経の不調が筋肉の緊張や血流の低下を引き起こし、それが間接的に薄毛と関係している方を多く見てきました。
就寝の1時間前には、スマホやテレビから離れて、ゆったりした音楽を聴いたり、ぬるめのお風呂に浸かったりして、体をリラックスモードに切り替える時間を作ってみてください。
4. ストレスを放置したままにしていないか
精神的なストレスも、髪や頭皮に大きく影響します。ストレスが長く続くと、血流が悪くなりやすくなり、頭皮に十分な栄養が届きにくくなってしまいます。また、ホルモンバランスにも影響が出ることで、抜け毛の増加につながってしまうこともあります。
ストレスを完全になくすことは難しいかもしれませんが、自分にとってリラックスできる方法をひとつでも持っておくことは、とても大切です。軽いストレッチや深呼吸を取り入れたセルフケアも、身体と心の緊張をほぐす助けになります。
5. 頭皮マッサージや姿勢の見直しも重要
日々の生活で肩こりや首のこわばりを感じることはありませんか?頭皮への血流は、首や肩の筋肉の状態に影響を受けやすいため、緊張が続いていると、髪の元気が失われてしまいやすくなります。柔道整復の視点から見ても、猫背や巻き肩といった姿勢の乱れは、頭部への血行を妨げる原因になりやすいと感じています。
頭皮の血流を助ける簡単な方法として、優しく円を描くようなマッサージや、首肩のストレッチを日常に取り入れるのもおすすめです。マッサージの際には、爪を立てず指の腹で行うように意識してみてください。
髪の健康を守るには、何か特別なことを始めるよりも、まずは「やめた方がよい習慣」を手放すことがとても大切です。今回ご紹介した内容を参考に、ご自身の生活の中で思い当たるものがあれば、少しずつ見直してみてください。
また、熊本スーパースカルプ発毛センターくまなん・光の森店では、女性特有の髪の悩みに寄り添いながら、丁寧なカウンセリングとケアを行っています。自分ではなかなか気づきにくい原因について、一緒に確認していくことで、より良い髪の未来に向けた一歩が踏み出せるかもしれません。