AGAとその他脱毛症との見分け方
最終更新日:2025.04.30
髪の毛が以前より細くなった、分け目が広がった、額が目立つようになってきた。こうした変化に気が付いたとき、多くの方がまず思い浮かべるのが「AGA(男性型脱毛症)」です。しかし、実際には脱毛の原因にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴を見極めていくことが大切です。
今回は、私がこれまで300名以上の方の髪の悩みに向き合ってきた経験をもとに、AGAとその他の脱毛症との違いについて、専門的な視点を交えながら分かりやすくご紹介していきます。熊本スーパースカルプ発毛センターくまなん・光の森店でも、初めてのご相談時にこの点をご説明することが多くありますので、参考になれば幸いです。
AGAの特徴とは?
AGAは、男性に多く見られる進行型の脱毛症です。額の生え際や頭頂部からゆっくりと髪が少なくなっていくのが大きな特徴です。進行の速度には個人差があり、数ヶ月から数年かけて少しずつ変化が見られることが一般的です。
このタイプの脱毛は、ホルモンの影響によって髪の成長サイクルが短くなることが背景にあります。そのため、成長しきる前に髪が抜けてしまい、細く短い毛が多くなります。特に、生え際が「M字」型に後退してきたと感じる方や、頭頂部が透けて見えるといった場合には、AGAの可能性が高くなります。
円形脱毛症との違い
一方で、急に髪が一部ごっそりと抜けて円形の地肌が目立つような症状が見られた場合には、円形脱毛症が疑われます。こちらは自己免疫のバランスの乱れが関係するとされており、ストレスや生活習慣の影響を受けやすい傾向もあります。
また、円形脱毛症は性別や年齢を問わず発症することがあるため、AGAとの区別がつきにくいこともありますが、進行のパターンや発症部位に違いが見られます。急に丸く髪が抜けた場合は、早めの判断が重要です。
びまん性脱毛症との違い
女性に多く見られるびまん性脱毛症は、頭皮全体の髪が均等に細くなっていくタイプです。分け目が目立つ、髪のボリュームが減ったと感じる場合が多く、女性特有のホルモンバランスや加齢、栄養状態の影響を受けやすい傾向にあります。
AGAとは異なり、頭頂部や前頭部だけでなく全体的にボリュームが減少していくため、自己判断では見分けが難しくなります。
見分けるためのポイント
見た目だけで脱毛の原因を断定することは簡単ではありません。ただし、いくつかのポイントを抑えておくと、参考になります。
抜け毛の本数や太さに変化があるか
特定の部位だけが目立って薄いか
急激な変化か、ゆっくり進んでいるか
家族にも似たような薄毛の傾向があるか
こうした点を意識して確認してみることで、どのタイプの脱毛かを見極めるヒントになります。ただし、最終的な判断は専門の技術者や医師に相談することが確実です。
まとめ:早めの対応が未来の髪を守ります
脱毛は、進行具合に気付きにくいことが多く、気が付いたときには「もっと早く対策しておけばよかった」という声を多く耳にします。熊本スーパースカルプ発毛センターくまなん・光の森店では、カウンセリング時にマイクロスコープを使い、頭皮や毛髪の状態を丁寧に確認しています。
自分に合ったケアを見つけるためには、まずは現状を正しく知ることが第一歩です。少しでも気になる症状がある方は、お一人で悩まずに、早めに相談されることをおすすめします。