ミノキシジルと育毛剤の違いとは?混同しやすい2つの違いをプロが解説
最終更新日:2025.05.13
薄毛対策を始めようと思ったとき、「ミノキシジル」と「育毛剤」、この2つの言葉を目にすることが多いと思います。なんとなく似たような印象を持たれている方も多いですが、実は役割も効果も大きく異なります。
今回は、500人以上の髪をサポートしてきた発毛技師の視点から、ミノキシジルと育毛剤の違いについて丁寧に解説していきます。
育毛剤とは?基本をおさらい
一般的に「育毛剤」と呼ばれているものは、頭皮環境を整えて、今ある髪を健康に保ち、抜けにくくするためのアイテムです。
主な役割は次の3つです。
頭皮の血流を促進する
頭皮の保湿や抗炎症効果で環境を整える
抜け毛を予防して、髪のハリやコシを維持する
市販の多くの育毛剤は「医薬部外品」に分類され、即効的な発毛効果はありません。あくまで「今ある髪を守る」「これから育つ髪のサポートをする」目的が中心となります。
ミノキシジルとは?発毛効果が認められた成分
一方で「ミノキシジル」は、発毛効果が厚生労働省によって認められている有効成分です。
元々は高血圧の治療薬として使われていましたが、副作用として「毛が生える」ことが分かり、育毛分野でも活用されるようになりました。血管を拡張する作用があるため、頭皮の血流を一気に改善し、休止期にある毛根を再び成長期へと導く効果が期待されています。
ミノキシジル配合の製品は「第一類医薬品」に分類され、市販で手に入るものもありますが、薬剤師からの説明を受けないと購入できないという違いがあります。
一番大きな違いは「髪を生やす力」の有無
分かりやすく言えば、
育毛剤は「守る」ケア
ミノキシジルは「生やす」ケア
というイメージが近いです。
ただし、どちらが優れているというわけではなく、組み合わせて使うことが理想的です。ミノキシジルで毛を生やし、育毛剤で環境を整えることで、発毛の土台をしっかり支えることができます。
使用時の注意点と選び方
ミノキシジルは効果が高い分、副作用が出る可能性もあります。頭皮のかゆみやかぶれ、心拍数の増加などが報告されているため、使用前には体質や持病なども考慮する必要があります。
また、どちらの製品も**「使い続けること」が大前提**です。特にミノキシジルは使用をやめると効果も戻ってしまうため、「継続可能かどうか」も大きなポイントです。
熊本で自分に合った選択をしたい方へ
「ミノキシジルを使うべき?それとも育毛剤だけでいい?」と迷われたときは、自分ひとりで判断するのではなく、頭皮の状態や毛根の反応を見てくれる専門機関での相談が安心です。
熊本スーパースカルプ発毛センターくまなん・光の森店では、毛根スコープによる状態チェックや生活習慣のヒアリングを通して、最適なケア方法を提案しています。市販品では分かりにくい「自分に必要な成分」や「今の髪の状態」まで詳しくご案内できますので、お気軽にご相談ください。