初期脱毛とは?そのメカニズムと向き合い方
最終更新日:2025.06.12
こんにちは、発毛技能士の塚本です。
スタッフブログをご覧いただき、ありがとうございます。
育毛剤やAGA治療薬を使い始めたとき、「逆に髪が抜けてきた…」と驚いた経験がある方もいるのではないでしょうか。これは「初期脱毛」と呼ばれる現象で、多くの場合は一時的なもので心配いりません。今回は、そのメカニズムと向き合い方について解説します。
◆ 初期脱毛ってなに?
初期脱毛とは、育毛剤やAGA治療薬(代表的なものにミノキシジルやフィナステリド)を使い始めてから、1〜2週間ほどで髪の毛が一時的に多く抜ける現象を指します。通常、1〜2か月で落ち着き、徐々に発毛が始まります。
この現象は、「薬が効いていない」のではなく、「効き始めている証拠」ともいえる反応です。
◆ なぜ抜けるのか?メカニズムを解説
髪の毛には「ヘアサイクル」と呼ばれる成長の周期があります。
1. 成長期:毛母細胞が活発に分裂し、髪が伸びる時期(2〜6年)
2. 退行期:細胞分裂が止まり、毛根が縮小する時期(2〜3週間)
3. 休止期:髪の成長が完全に止まり、自然に抜け落ちる時期(3〜4か月)
AGAが進行すると、このサイクルが乱れ、成長期が短くなり、細く弱い毛が増えていきます。
治療薬や育毛剤は、この乱れたサイクルを「正常なサイクルに戻す」働きがあります。その過程で、休止期にあった毛が一斉に抜け落ち、次の成長期の準備が始まるのです。つまり、古い毛が抜けて、新しい強い毛が生えるための「入れ替え作業」ともいえます。
◆ どのくらい続くの?
初期脱毛の期間は個人差がありますが、多くは1〜2か月以内に落ち着きます。髪の毛が新しい成長期に入るまでには数週間かかるため、しばらくの我慢が必要です。
ただし、脱毛が3か月以上続いたり、抜け毛の量が増え続ける場合は、医師に相談した方が安心です。
◆ 焦らず、続けることが大切
初期脱毛は、不安になるものですが、正しい知識があれば冷静に対処できます。多くの人が通る過程であり、むしろ治療が正しく作用しているサインです。
この時期に薬やケアをやめてしまうと、せっかく整い始めたヘアサイクルが再び乱れてしまいます。大切なのは「焦らず継続すること」。髪の変化はゆっくりですが、確実に進んでいきます。
初期脱毛は、髪が生まれ変わる準備段階。
一時的に抜け毛が増えるのは、ヘアサイクルが正常に戻る過程で起こる自然な現象です。
髪に必要なのは「時間」と「継続」。信頼できる医師や製品とともに、あせらずコツコツとケアを続けていきましょう。
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