こんにちは、発毛技能士の立石です。
最終更新日:2025.09.12
スタッフブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は髪のことをもっと詳しく理解するために、構造などをご紹介します!
〈髪の構造〉
髪は外側から内側に向かって、キューティクルと呼ばれる毛表皮、コルテックスと呼ばれる毛皮質、メデュラと呼ばれる毛髄質の3層でできています。
・キューティクル(毛表皮)
髪の表面にある保護膜のような組織でウロコ状に覆って形成されています。
髪の内部のタンパク質であるケラチンや水分を守る役割をしていて、きれいに整っていると髪に潤いと艶が生まれます。
キューティクルはデリケートで濡れた状態で過度な摩擦を与えると剥がれ落ちたり傷ついたりするので、濡れた髪は優しく扱いタオルで叩いて水分を取り、ドライヤーなどの使用は熱の当てすぎなど注意しましょう。
・コルテックス(毛皮質)
キューティクルの内側にあり髪の内部のほとんどを占め、髪の内部を形づくる組織で髪の強さ、しなやかさを決定づけるものです。
髪の水分量をコントロールしている部分でもあり健康な髪だと水分が11~16%に保たれています。
ヘアカラーなどの薬剤が反応する場所でダメージを受けるとタンパク質が流出し髪がスカスカになり切れ毛やコシのない状態になります。
健康な髪を保つためにはタンパク質の補給などのヘアケアが大切です。
・メデュラ(毛髄質)
髪の芯の部分で中心にあり空気の泡を含んだ細胞が並んでできています。
太い毛にはメデュラがはっきり存在しますが細い髪や軟毛、産毛にはほとんどなく、部分的に切れていたりすることもあります。
〈髪の色素〉
・メラニン
コルテックス内にある物質で髪の色を決めるものです。
ユーメラニン(黒褐色系)とフェオメラニン(黄赤色系)の2つがあります。ユーメラニンが多いのが黒髪で、ユーメラニンが少ないのがブロンドです。
髪を形成する毛母細胞の周りにあるメラノサイトがメラニン色素を作り出します。メラニンが作られなくなくなると、髪は色を失い光を反射して白く見えます。これが白髪です。
〈日本人の頭髪の本数、抜け毛の数〉
日本人の頭髪の本数は平均して約10万本です。遺伝や個人差によって本数は異なり多い人で13~14万本、少ない人で6~7万本ほどという幅があります。
人種による違いもあり日本人の髪は欧米人の髪よりも太く、欧米人の方が髪の本数が多いとされています。
1日に抜ける髪の本数は平均して50~150本程度です。これは髪の総数で見るとわずか0.1%程度であり心配する必要のない自然な範囲です。
〈髪の伸びる速度〉
いちばん活発な時で1日に髪が伸びる割合は約0.03~0.04cm、1ヶ月に約1.0~1.2cmです。
髪が伸びる速さには個人差があり体質や体調、生活習慣、性別によっても変わります。
早く髪を伸ばすためには、規則正しい生活習慣やヘアケア、バランスの取れた食事が大切です。
〈髪の太さ〉
一般的に日本人の成人男性、女性の髪の太さの平均は0.07~0.08mm程度です。
遺伝や人種、加齢、生活習慣、ホルモンバランスなどの影響を受けます。
髪が細くなってきたと感じる場合は、頭皮の健康を保つケアや生活習慣の見直しが重要です。
髪のことを正しく理解することが、適切な施術やヘアケアをしていく上でとても大切です。
また、食生活や生活習慣によって髪も大きな影響をうけてしまうので、ぜひ良質な健康習慣を意識しましょう!!
薄毛、抜け毛でお悩みの方は、ひとりで悩みを抱え込まず、お気軽にご相談ください!