こんにちは、発毛技能士の塚本です。

最終更新日:2025.12.03

スタッフブログをご覧いただき、ありがとうございます。

「最近、なんだか抜け毛が増えた気がする…」
そんな悩みの裏側に、“頭皮の乾燥” が潜んでいることは意外と知られていません。肌と同じように、頭皮も乾燥するとバリア機能が低下し、髪の成長環境が悪化します。今回は、頭皮が乾燥すると薄毛につながる仕組みと、今日からできる対策をわかりやすく解説します。

■頭皮の乾燥が薄毛を招く3つの理由

① 血行が悪くなり、毛根に栄養が届かない

頭皮が乾燥すると角質が硬くなり、柔軟性が失われます。すると血行が悪くなり、髪をつくる毛母細胞に十分な栄養や酸素が行き渡りません。新しい髪が育ちにくくなり、「細毛・抜け毛」につながってしまいます。

② バリア機能が弱り、炎症が起こりやすくなる

乾燥した頭皮は外部刺激に弱く、ちょっとした摩擦や汗でも炎症を起こしやすい状態です。軽度の炎症でも慢性的に続くと、毛根周りの環境が悪化し、健康な髪が育てなくなります。

③ 過剰な皮脂分泌を引き起こす

乾燥は逆に「皮脂の出過ぎ」を招くこともあります。頭皮が乾いていると、体は守ろうとして皮脂を多く分泌します。すると毛穴が詰まりやすくなり、髪の成長を妨げてしまいます。
乾燥と皮脂過多、両方が薄毛の原因になるという点が頭皮の難しさです。

■頭皮乾燥の主な原因とは?
• 洗浄力の強いシャンプー(硫酸系・オレフィンスルホン酸系など)
• 熱すぎるお湯
• ドライヤーの過度な熱
• 紫外線ダメージ
• 生活習慣の乱れ(睡眠不足・ストレス)
• 冬場の乾燥した空気

当てはまるものが多ければ、頭皮はかなり乾燥している可能性が高いです。

■今日から実践できる乾燥対策

① 低刺激のアミノ酸系シャンプーを使う

乾燥対策の第一歩は “洗浄しすぎない” こと。
ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa などが主成分のシャンプーは頭皮に優しく、必要な皮脂を残しながら洗えます。

② お湯は36〜38℃の“ぬるま湯”で

熱いお湯は頭皮の油分を一気に奪います。少しぬるいと感じる程度が頭皮にはベスト。

③ ドライヤーは「距離」と「温度」を意識

15〜20cmほど離し、同じ箇所に熱を当て続けないように。
8〜9割乾いたら弱風に切り替えると乾燥を防げます。

④ 頭皮用保湿剤で水分補給

化粧水を肌に使うように、頭皮にも“保湿”は重要。
敏感肌用の頭皮ローションや保湿エッセンスを使うと、乾燥によるかゆみ・フケも改善しやすくなります。

⑤ 紫外線対策

帽子・UVスプレーなどで頭皮を守ることも、髪の未来を守ることにつながります。

■まとめ

頭皮の乾燥は、血行不良・炎症・皮脂トラブルを引き起こし、結果的に薄毛の原因となります。
しかし、正しいシャンプー選びや保湿、日々の習慣を整えることで改善は十分可能です。

髪は「頭皮の健康」から生まれます。
今日からできる小さなケアで、未来の髪のボリュームを守っていきましょう。

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