耐糖能と薄毛の意外な関係とは? 〜血糖コントロールが髪を守るカギ〜

最終更新日:2025.07.04

こんにちは、発毛技能士の塚本です。
スタッフブログをご覧いただき、ありがとうございます。

最近、薄毛や抜け毛に悩む人が増えています。その原因の一つとして注目されているのが、「耐糖能の低下」です。耐糖能とは、私たちの体が血糖値をどれだけうまくコントロールできるかを示す力のこと。この力が弱くなると、髪にも悪影響を及ぼすことが分かってきました。

耐糖能とは何か?

私たちが食事をすると、血糖値が上がります。健康な体では、インスリンというホルモンが分泌され、血糖をエネルギーとして細胞に取り込ませます。これがうまく働いている状態が「正常な耐糖能」です。しかし、加齢や生活習慣の乱れにより、インスリンの働きが鈍くなると、血糖値が高くなりやすくなります。これが「耐糖能障害」と呼ばれる状態で、放っておくと糖尿病に進行する可能性もあります。

なぜ耐糖能の低下が薄毛につながるのか?

耐糖能が落ちると、血液中に糖が長時間残りやすくなります。これが「糖化」という現象を引き起こし、体内のたんぱく質が劣化していきます。髪の毛を作るケラチンもたんぱく質であり、糖化によってその質が低下することで、髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。

さらに、高血糖状態が続くと、血管が傷つきやすくなり、頭皮の毛細血管にも悪影響を及ぼします。髪を育てる毛母細胞に十分な栄養や酸素が届かなくなり、ヘアサイクルが乱れて薄毛の進行につながるのです。

男性だけでなく女性にも起こる

耐糖能の低下による薄毛は、男性だけの問題ではありません。特に40代以降の女性に多く見られる「びまん性脱毛」も、インスリン抵抗性や糖代謝の低下と関連しているとされています。女性ホルモンのバランスと血糖値の関係も複雑に絡んでおり、食生活の見直しは不可欠です。

薄毛を防ぐためにできること

1. 食事の改善
 血糖値を急激に上げない「低GI食品」を中心に、バランスのよい食事を心がけましょう。白米やパンよりも、玄米や全粒粉製品、豆類、野菜などを取り入れるのがおすすめです。

2. 規則正しい生活
 睡眠不足やストレスも耐糖能を低下させます。自律神経を整えるために、質の良い睡眠とリラックス時間を大切にしましょう。

3. 軽い運動の習慣
 ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、インスリンの働きを助け、血流も改善され、頭皮環境にも良い影響を与えます。
4. 定期的な健康チェック

 空腹時血糖やHbA1c(ヘモグロビンA1c)を測ることで、自分の耐糖能の状態を知ることができます。薄毛に悩む方は、一度チェックしてみる価値があります。

薄毛対策というと、シャンプーや育毛剤ばかりに注目が集まりがちですが、実は体の中、特に血糖コントロールがカギとなる場合もあります。「耐糖能」と「髪の健康」は、一見関係なさそうでいて、密接につながっているのです。日々の生活習慣を見直すことで、髪だけでなく全身の健康も守れるかもしれません。。

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