こんにちは、発毛技能士の塚本です。

最終更新日:2025.09.01

スタッフブログをご覧いただき、ありがとうございます。

薄毛や抜け毛の原因として、よく耳にするのが「男性ホルモンの影響」です。特に男性型脱毛症(AGA)は、遺伝やホルモンの影響が大きく関わることが分かっています。では、実際に男性ホルモンはどのように発毛に関与しているのでしょうか。

男性ホルモンと発毛の関係

男性ホルモンの代表格である「テストステロン」自体は、決して薄毛の直接的な原因ではありません。問題は、テストステロンが体内の酵素「5αリダクターゼ」によって変換されてできる「ジヒドロテストステロン(DHT)」です。
DHTは毛根にある「毛乳頭細胞」の受容体と結びつくと、髪の成長期を短縮させ、太く育つ前に抜けてしまう状態を引き起こします。これが、いわゆる「髪が細くなり、抜け毛が増える」メカニズムです。

特に前頭部や頭頂部はDHTの影響を受けやすく、側頭部や後頭部は比較的影響を受けにくいため、薄毛の進行パターンが人によって似てくるのです。

男性ホルモンによる脱毛の特徴
• 前頭部や頭頂部から進行しやすい
• 髪が細く短くなり、全体のボリュームが減る
• 遺伝的要素が強い(父母どちらかにAGAがあればリスクは高まる)

対処法

男性ホルモンの影響による薄毛には、いくつかの有効な対策が存在します。

1. 内服薬による治療

代表的なのは「フィナステリド」や「デュタステリド」といった薬です。これらは5αリダクターゼの働きを抑え、テストステロンからDHTへの変換を阻害することで、薄毛の進行を食い止めます。特に早期に使用することで効果が期待できます。

2. 外用薬による治療

「ミノキシジル外用薬」は血流を促進し、毛母細胞の働きを活発にして発毛を促す作用があります。内服薬と併用することで、発毛効果をさらに高められる場合があります。

3. 生活習慣の改善

ホルモンバランスや毛髪の健康には、生活習慣も大きく関わります。
• 睡眠不足や過度なストレスを避ける
• バランスのとれた食事(タンパク質・亜鉛・鉄分を意識)
• 適度な運動で血行促進

こうした習慣の見直しは薬ほど即効性はありませんが、髪の土台となる健康な頭皮環境をつくるためには欠かせません。

4. 専門家に相談

近年では、自分に合った内服・外用薬の処方だけでなく、育毛メソセラピーや再生医療を応用した治療を受けられる治療院も増えています。自己判断で市販薬を使用する前に、専門家に相談することが安心です。

まとめ

発毛と男性ホルモンの関係は非常に密接であり、特にDHTが薄毛の主な原因となっています。しかし、現在はその仕組みが明らかになったことで、有効な治療法が確立されています。
「薄毛は体質だから仕方ない」と諦める時代ではなく、自分に合った方法を選べば改善の道は十分にあります。大切なのは、早めに正しい対処を始めることです。

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